日本サッカーは偶数年度生まれに人材が集まる

下の表はロシアW杯の日本代表メンバーを学年別に分けたものです。左の数字は生まれた年度を表します。

82 川島永嗣
83 長谷部誠
84
85
86 東口順昭長友佑都本田圭佑岡崎慎司
87 槙野智章
88 吉田麻也乾貴士香川真司
89
90 酒井宏樹酒井高徳、山口蛍、大迫勇也
91 原口元気
92 昌子源遠藤航大島僚太柴崎岳宇佐美貴史武藤嘉紀
93
94 中村航輔植田直通

偶数年度に生まれた選手が明らかに多いことに気づきます。奇数の選手は長谷部、槙野、原口の3人のみで、残りの20人は偶数です。ちなみにこのうち早生まれは川島、長谷部、香川、酒井高徳、遠藤、大島、中村の7人で、年度ではなく奇数年生まれは8人、偶数年生まれは15人となります。

日本代表の他の大会についても調べたところ、ドイツW杯のころは奇数年度生まれが多かったものの、次第に偶数の割合が大きくなっていることが分かります。

 

サッカーに限らず日本のスポーツ界全体でこの傾向があるのではと思い、リオ五輪の個人種目メダリストと、2017WBC日本代表選手について調べました。

リオ五輪

82 吉田沙保里
83
84 伊調馨
85 三宅宏実
86
87 羽根田卓也松本薫
88 金藤理絵内村航平、荒井広宙
89 錦織圭水谷隼海老沼匡中村美里
90 田知本遥星奈津美、山部佳苗
91 大野将平、羽賀龍之介
92 原沢久喜
93 登坂絵莉太田忍、髙藤直寿、永瀬貴規
94 萩野公介、川井梨紗子、土性沙羅、ベイカー茉秋瀬戸大也奥原希望
95 坂井聖人、樋口黎、近藤亜美
96 白井 健三

全体で奇数年度生まれ15人(男子10人)、偶数年度生まれ16人(男子7人)。偏りはありません。

2017WBC日本代表

81 青木宣親
82 内川聖一
83 平野佳寿松田宣浩
84 増井浩俊牧田和久
85 宮西尚紀
86 大野奨太
87 炭谷銀仁朗平田良介
88 秋吉亮、石川歩、坂本勇人秋山翔吾
89 菅野智之小林誠司田中広輔菊池涼介中田翔
90 則本昂大
91 岡田俊哉筒香嘉智
92 千賀滉大、山田哲人
93 武田翔太
94 藤浪晋太郎鈴木誠也
95 松井裕樹

奇数15人、偶数13人。こちらも偏りはありません。


念のため、これまで通り4月~翌年3月という日本の学年の区切りで、ロシアW杯出場各国の背番号15の選手を調べました。15番を選んだのはポジションや年齢に偏りがなさそうだと思ったからです。

83 モンタゼリ
84 ジェディナク
85 S・ラモス、E・ペレス、G・ケイヒル
86 ジェマイリ
87 モレーノ、グリク
88 エンゾンジ、C・ラモス、パウリーニョ
89 チョン・ウヨン、サコ
90 エイヨールフソン、E・デイビス、ウリベ
91 ベシーノ、オビ、ムニエ
92 カルボ、ヒリェマルク
93 ペレイラ
94 フィッシャー、カリル
95 ミランチェク、ハムディ、ジューレ
96 アル・ハイバリ、ベナセル、チャレタ・チャル
97 ミレンコビッチ

奇数16人、偶数15人。偏りはありません。

偶数年度生まれのほうが大成しやすいという現象は日本のサッカー界特有のようです。理由については私には見当もつかないので、どなたか考察よろしくお願いします。