下の表はロシアW杯の日本代表メンバーを学年別に分けたものです。左の数字は生まれた年度を表します。
82 川島永嗣
83 長谷部誠
84
85
86 東口順昭、長友佑都、本田圭佑、岡崎慎司
87 槙野智章
88 吉田麻也、乾貴士、香川真司
89
90 酒井宏樹、酒井高徳、山口蛍、大迫勇也
91 原口元気
92 昌子源、遠藤航、大島僚太、柴崎岳、宇佐美貴史、武藤嘉紀
93
94 中村航輔、植田直通
偶数年度に生まれた選手が明らかに多いことに気づきます。奇数の選手は長谷部、槙野、原口の3人のみで、残りの20人は偶数です。ちなみにこのうち早生まれは川島、長谷部、香川、酒井高徳、遠藤、大島、中村の7人で、年度ではなく奇数年生まれは8人、偶数年生まれは15人となります。
日本代表の他の大会についても調べたところ、ドイツW杯のころは奇数年度生まれが多かったものの、次第に偶数の割合が大きくなっていることが分かります。
ドイツW杯メンバー
— 吉田監督 (@renavic33) 2018年9月2日
奇数年度生まれ15人、偶数8人。黄金世代を中心に奇数年度生まれが多い。
73 土肥
75 川口 (田中誠)
77 三都主 柳沢 中澤[早生まれ]
79 坪井 中田浩 稲本 小野 小笠原 高原 加地[早] 遠藤[早]
81 茂庭 駒野
76 楢崎 福西 宮本[早] 中田英[早]
78 中村
80 大黒 玉田 巻
南アフリカW杯メンバー(初出場選手)
— 吉田監督 (@renavic33) 2018年9月2日
奇数年度生まれ6人、偶数9人。下の世代ほど偶数年度生まれが多い。
81 闘莉王 阿部 松井 岩政[早]
83 長谷部[早]
85
87 内田[早]
80 中村憲
82 大久保 川島[早] 今野[早]
84 矢野
86 長友 本田 岡崎
88 森本
ブラジルW杯メンバー(初出場選手)
— 吉田監督 (@renavic33) 2018年9月2日
奇数年度生まれ4人、偶数10人。偶数年度生まれの優勢が加速。
85 伊野波 青山[早]
87 森重
89 清武
86 西川
88 吉田 香川[早]
90 酒井宏 山口 齋藤 大迫 酒井高[早] 柿谷[早]
92 権田[早]
ロシアW杯メンバー(初出場選手)
— 吉田監督 (@renavic33) 2018年9月2日
奇数年度生まれ2人、偶数10人。前回大会から奇数で生き残ったのは長谷部のみで、23人中20人が偶数年度生まれ。
87 槙野
89
91 原口
86 東口
88 乾
90
92 昌子 柴崎 宇佐美 武藤 遠藤[早] 大島[早]
94 植田 中村[早]
森保J初戦(W杯未経験メンバー)
— 吉田監督 (@renavic33) 2018年9月2日
奇数年度生まれ4人、偶数11人。やはり偶数のほうがはっきりと多い。奇数は3人が大卒。
87 小林
89 佐々木
91 シュミット[早]
97 伊藤
92 車屋 杉本 伊東[早]
94 室屋 中島 浅野 三浦[早] 南野[早]
96 三竿
98 冨安 堂安
アジア大会2018メンバー
— 吉田監督 (@renavic33) 2018年9月2日
97 オビ 大南 初瀬 長沼 神谷 遠藤 三笘 旗手 前田 9人
96 小島[早] 板倉[早] 三好[早] 3人
98 立田 岡崎 杉岡 原 松本 渡辺 岩崎 上田 (舩木) 8人(9人)
1学年差の97年度組と98年度組のメンバーがほぼ同数。97年度組の主力は長沼、旗手、前田のみ。
サッカーに限らず日本のスポーツ界全体でこの傾向があるのではと思い、リオ五輪の個人種目メダリストと、2017WBC日本代表選手について調べました。
82 吉田沙保里
83
84 伊調馨
85 三宅宏実
86
87 羽根田卓也、松本薫
88 金藤理絵、内村航平、荒井広宙
89 錦織圭、水谷隼、海老沼匡、中村美里
90 田知本遥、星奈津美、山部佳苗
91 大野将平、羽賀龍之介
92 原沢久喜
93 登坂絵莉、太田忍、髙藤直寿、永瀬貴規
94 萩野公介、川井梨紗子、土性沙羅、ベイカー茉秋、瀬戸大也、奥原希望
95 坂井聖人、樋口黎、近藤亜美
96 白井 健三
全体で奇数年度生まれ15人(男子10人)、偶数年度生まれ16人(男子7人)。偏りはありません。
2017WBC日本代表
81 青木宣親
82 内川聖一
83 平野佳寿、松田宣浩
84 増井浩俊、牧田和久
85 宮西尚紀
86 大野奨太
87 炭谷銀仁朗、平田良介
88 秋吉亮、石川歩、坂本勇人、秋山翔吾
89 菅野智之、小林誠司、田中広輔、菊池涼介、中田翔
90 則本昂大
91 岡田俊哉、筒香嘉智
92 千賀滉大、山田哲人
93 武田翔太
94 藤浪晋太郎、鈴木誠也
95 松井裕樹
奇数15人、偶数13人。こちらも偏りはありません。
念のため、これまで通り4月~翌年3月という日本の学年の区切りで、ロシアW杯出場各国の背番号15の選手を調べました。15番を選んだのはポジションや年齢に偏りがなさそうだと思ったからです。
83 モンタゼリ
84 ジェディナク
85 S・ラモス、E・ペレス、G・ケイヒル
86 ジェマイリ
87 モレーノ、グリク
88 エンゾンジ、C・ラモス、パウリーニョ
89 チョン・ウヨン、サコ
90 エイヨールフソン、E・デイビス、ウリベ
91 ベシーノ、オビ、ムニエ
92 カルボ、ヒリェマルク
93 ペレイラ
94 フィッシャー、カリル
95 ミランチェク、ハムディ、ジューレ
96 アル・ハイバリ、ベナセル、チャレタ・チャル
97 ミレンコビッチ
奇数16人、偶数15人。偏りはありません。
偶数年度生まれのほうが大成しやすいという現象は日本のサッカー界特有のようです。理由については私には見当もつかないので、どなたか考察よろしくお願いします。