サンフレッチェ広島ユースのFW、トップ昇格への高いハードル


ファンの間ではかなり語られていると思いますが、ユースで点を取りまくっているFWがなかなかトップ昇格できないですよね。今年久しぶりに鮎川峻が昇格したわけですが、エルゴラの選手名鑑を見るとFWのトップ昇格は11年の井波靖奈以来と書いてあります。毎年のようにプレミアWESTで得点王を争う選手がいるので不思議です。


2015年得点王の加藤陸次樹は中央大を経て今季金沢に入団、開幕スタメンを勝ち取りました。

2016年得点王の山根永遠は高卒でC大阪に入団し、こちらも現在は期限付き移籍先の金沢でブレイクの兆しを見せています。

2017年得点王の満田誠と明比友宏は、それぞれ進学先の流経大立命館大でまずまずの活躍。

2018年得点王の大堀亮之介はポルティモネンセのユースチームにいます。昇格の可能性が高かったと言われる桂陸人は順天堂大1年目から試合に絡みました。

そして2019年得点ランク2位である鮎川がトップ昇格。


調べるまで知りませんでしたが、広島ユースは4年連続で得点王を輩出していたんですね。連続得点王が途切れた年に昇格というのも面白い。タイミングなどもありますが、鮎川は他の選手たちよりも高く評価されたのでしょう。そもそも得点数で測れる純粋なFWではなかったと思います。


JリーグのほとんどのクラブはFWに最もお金を使うため、新卒の選手は激しい競争に晒されて入団のハードルも高いです。昨年もEAST得点王のレイソル奥田陽琉、WEST得点王のアビスパ石井稜真が昇格を逃しました。


外国人選手や代表クラスの選手との競争に勝ち抜けるかもしれないと判断されて初めてプロになれる。厳しい世界です。