盤面
まず、このターン開始時点の盤面を整理する。
cona側
場 - メガフラエッテ:HP100% - エルフーン:HP100%(きあいのタスキ)
控え - なし
ワトソン側
場 - オオニューラ:HP38% - ドドゲザン:HP28%
控え - メガカイリュー:HP76%
cona側は残り2体、ワトソン側は残り3体。
ワトソン側の場にいる2体はどちらもHPが少なく守るもないため、フラエッテのマジカルシャインかエルフーンのムーンフォース(フェアリーオーラ込み)を受ければ倒される状況だった。
ただし、オオニューラはこのターンが場に出てから最初のターンなので、ねこだましを使用できる。
また、エルフーンはおいかぜ・ムーンフォース・まもる・アンコール、フラエッテはマジカルシャイン・まもる・ムーンフォース・はめつのひかりを覚えている。
オオニューラはねこだまし・フェイント・フェイタルクロー・インファイト、ドドゲザンはアイアンヘッド・ふいうち・ドゲザン・けたぐりを覚えている。
この盤面で「自分がcona側だったら何を選ぶか」を考えるため、両者の現実的な選択肢を洗い出していく。
1. cona側の選択肢
フラエッテの現実的な選択肢は、
- マジカルシャイン
- まもる
の2つ。
ムーンフォースとはめつのひかりは、この盤面では候補から外してよいと考えた。
エルフーンは、
- おいかぜ
- ムーンフォース
- まもる
の3つ。
アンコールは、この盤面では候補から外してよいと考えた。
また、エルフーンがムーンフォースを使う場合、対象はドドゲザンに限定してよいと考えた。
襷持ちの陽気オオニューラは臆病エルフーンより速いと考えられるため、ムーンフォースでオオニューラを行動前に倒すことはできない。一方、低HPのドドゲザンはフェアリーオーラ込みなら行動前に倒せる。
したがって、
フラエッテ2択 × エルフーン3択 = 6通り
とした。
| cona | エルフーン | フラエッテ |
|---|---|---|
| ① | おいかぜ | マジカルシャイン |
| ② | ムーンフォース→ドドゲザン | マジカルシャイン |
| ③ | まもる | マジカルシャイン |
| ④ | おいかぜ | まもる |
| ⑤ | ムーンフォース→ドドゲザン | まもる |
| ⑥ | まもる | まもる |
2. ワトソン側の選択肢
オオニューラの現実的な選択肢は、
- ねこだまし
- フェイント
- フェイタルクロー
の3つ。
インファイトは、この盤面では候補から外してよいと考えた。
さらに、それぞれについてフラエッテ方向とエルフーン方向があるため、
3技 × 2方向 = 6通り
となる。
ドドゲザンについては、オオニューラの「技+対象」が決まれば、ドドゲザンの行動も基本的に一意に決まると考えた。
- ねこだまし→対象Xなら、アイアンヘッド→X
- フェイント→対象Xなら、アイアンヘッド→X
- フェイタルクロー→対象Xなら、ふいうち→X
ねこだましの場合は、相手の行動を止めたうえでアイアンヘッドを重ねて処理する。(前日の配信にてフラエッテがHBでないことが分かっているため、倒せると仮定)
フェイントの場合は、まもるを解除したうえでアイアンヘッドを通す。(同)
フェイタルクローの場合は、対象を倒し切れない可能性まで考えて、ふいうちを同じ方向に重ねる。
したがってワトソン側を次の6択に整理した。
| ワトソン | オオニューラ | ドドゲザン |
|---|---|---|
| A | ねこだまし→フラエッテ | アイアンヘッド→フラエッテ |
| B | ねこだまし→エルフーン | アイアンヘッド→エルフーン |
| C | フェイント→フラエッテ | アイアンヘッド→フラエッテ |
| D | フェイント→エルフーン | アイアンヘッド→エルフーン |
| E | フェイタルクロー→フラエッテ | ふいうち→フラエッテ |
| F | フェイタルクロー→エルフーン | ふいうち→エルフーン |
3. 交代は候補から除外
裏にはカイリューがいるため交代も一応検討したが、このターンでは候補から外してよいと判断した。
- オオニューラは直前のターンにカイリューから交代して出てきたばかりで、ねこだましを使える状態
- オオニューラを再びカイリューに戻すメリットがほとんどない
- ドドゲザンもアイアンヘッド・ふいうちという、このターンの勝敗に直接関わる技を持っている
- 交代すると、そのターンの行動を1回放棄することになる
- 交代することで新たに勝てるcona側の主要な選択肢も見当たらない
以上から交代を除外し、
cona 6択 × ワトソン6択 = 36通り
を出発点とした。
4. 36通りの勝敗
それぞれの組み合わせについて、その後の展開も含めてどちらが勝つかを整理した。
勝敗判定の前提として、この盤面ではcona側のフラエッテを倒してエルフーン1体だけにできれば、基本的にワトソン側の勝ちと考えた。
ワトソン側の裏にはHP76%のメガカイリューが残っている。
エルフーンのムーンフォースだけではカイリューを倒し切ることができず、カイリュー側はねっぷうを持っている。さらにエルフーンはきあいのタスキを持っているものの、ねっぷうで削った後にしんそくで処理することができる。
そのため、フラエッテを処理して
- カイリュー+ドドゲザン vs エルフーン
- カイリュー+オオニューラ vs エルフーン
という形になれば、命中不安などは残るものの、ワトソン側が絶対的に有利と判断した。
したがって、以降の表では「フラエッテを倒してエルフーン1体だけを残せる展開」は、基本的にワトソン側の勝ちとして扱う。
| cona ↓ / ワトソン → | A 猫→フラエッテ | B 猫→エルフーン | C フェイント→フラエッテ | D フェイント→エルフーン | E フェイタル→フラエッテ | F フェイタル→エルフーン |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① おいかぜ+マジカルシャイン | ワトソン | cona | cona | cona | cona | cona |
| ② ムーンフォース+マジカルシャイン | cona | cona | cona | cona | ワトソン | cona |
| ③ エルフーンまもる+マジカルシャイン | ワトソン | cona | cona | cona | ワトソン | cona |
| ④ おいかぜ+フラエッテまもる | cona | ワトソン | ワトソン | cona | cona | cona |
| ⑤ ムーンフォース+フラエッテまもる | cona | ワトソン | cona | cona | cona | ワトソン |
| ⑥ 両まもる | cona | cona | ワトソン | ワトソン | cona | cona |
ここから、すべての選択肢を残して考える必要があるのかを検討した。
5. 上位互換関係による枝刈り
36通りの表を比較すると、いくつか明確な上位互換・下位互換関係が見つかった。
ワトソン側F「フェイタルクロー+ふいうち→エルフーン」は、B「ねこだまし+アイアンヘッド→エルフーン」の下位互換
→ Fを削除cona側③「エルフーンまもる+マジカルシャイン」は、②「ムーンフォース+マジカルシャイン」の下位互換
→ ③を削除cona側④「おいかぜ+フラエッテまもる」は、⑤「ムーンフォース+フラエッテまもる」の下位互換
→ ④を削除
さらに、残ったcona側の選択肢に対して、ワトソン側CとDは勝敗結果が完全に同じになった。
- C「フェイント+アイアンヘッド→フラエッテ」
- D「フェイント+アイアンヘッド→エルフーン」
そのため、この2つは「フェイント+アイアンヘッド」という1択に統合した。
これによって、
cona 4択 × ワトソン4択 = 16通り
まで選択肢を圧縮できた。
6. 最終的な4×4
cona側
- ① おいかぜ+マジカルシャイン
- ② ムーンフォース+マジカルシャイン
- ⑤ ムーンフォース+フラエッテまもる
- ⑥ 両まもる
ワトソン側
- A ねこだまし+アイアンヘッド→フラエッテ
- B ねこだまし+アイアンヘッド→エルフーン
- C フェイント+アイアンヘッド
- E フェイタルクロー+ふいうち→フラエッテ
| cona ↓ / ワトソン → | A 猫→フラエッテ | B 猫→エルフーン | C フェイント | E フェイタル→フラエッテ |
|---|---|---|---|---|
| ① おいかぜ+マジカルシャイン | ワトソン | cona | cona | cona |
| ② ムーンフォース+マジカルシャイン | cona | cona | cona | ワトソン |
| ⑤ ムーンフォース+フラエッテまもる | cona | ワトソン | cona | cona |
| ⑥ 両まもる | cona | cona | ワトソン | cona |
- ①はAだけに負ける
- ②はEだけに負ける
- ⑤はBだけに負ける
- ⑥はCだけに負ける
つまり、cona側の4つの選択肢はいずれも、ワトソン側の4択のうち3つに勝ち、1つに負ける。
16通りをすべて等確率と仮定する単純なモデルなら、
cona勝ち:12/16 = 75%
ワトソン勝ち:4/16 = 25%
となる。
ただし、これは実際の5ターン目における勝率が正確に75%だったという意味ではない。
7. 実戦では4×4を完全に把握できるとは限らない
今回、36通りから16通りまで絞るだけでも、かなり時間をかけて考えた。
実際の対戦では制限時間があるため、両者がその場で、
- 全候補を洗い出す
- 36通りの勝敗を比較する
- 下位互換を削る
- 同じ結果になる択を統合する
- 4×4まで圧縮する
という作業を完全に行えていたとは考えにくい。
したがって実戦では、「4択がそれぞれ25%」と考えるのではなく、相手がどの行動を選びやすいかを直感や経験から重み付けする必要がある。
8. 自分がcona側なら何を選ぶか
ここまでを踏まえて、自分なら、
② エルフーンのムーンフォース→ドドゲザン+フラエッテのマジカルシャイン
を選ぶ。
理由は、この盤面でワトソン側がオオニューラを使うなら、まず直感的に候補になりやすいのはねこだましかフェイントだと考えるから。
②なら、それらの主要な選択肢に広く勝つことができる。
一方、①「おいかぜ+マジカルシャイン」は非常に分かりやすい選択肢なので、ワトソン側としてもねこだましで止めることを考えやすい。そのため、自分なら①より②を選びたい。
ただし、
E:フェイタルクロー+ふいうち→フラエッテ
を選ばれた場合は負ける。
したがって、
「②が絶対的な正解」なのではなく、「ワトソンがフェイタルクロー集中を選ぶ確率より、ねこだまし・フェイント系を選ぶ確率の方が高い」と判断して②を選ぶ
というのが自分なりの結論。
9. 今回の分析から得られたこと
- まず盤面から現実的な選択肢を洗い出す
- 使う意味の薄い技や交代は早い段階で候補から外す
- そのうえで相手との組み合わせを考える
- 別の選択肢に完全に包含されている下位互換の択は消す
- 対象が違っても結果が完全に同じなら統合する
- 今回は36通りを16通りまで圧縮できた
- 重要なのは、実戦中に36通りをすべて計算することではなく、「これは別の択より弱い」と短時間で気づき、考える必要のない枝を捨てること
- 試合後に時間をかけてこうした比較を繰り返すことで、実戦ではより直感的に枝刈りできるようになることが理想
- 最後まで複数の合理的な選択肢が残った場合は、単純な組み合わせ数だけでなく、相手がそれぞれを選択する確率を自分なりに評価して、最も勝率が高いと思う行動を選ぶ
「選択肢を洗い出す → 下位互換を消す → 同値の択をまとめる → 残った択に実戦的な確率を付ける」














