U-19日本代表の最新序列

U-19日本代表各選手の、メキシコ遠征での出場記録をまとめました。初戦のU-19メキシコ戦と二戦目のU-19ブラジル戦はともに田川亨介のゴールで1-1、3戦目のU-20クラブアメリカ戦は原大智、安藤瑞季久保建英のゴールで3-1と勝利しました。

このチームは来年5月に行われるU-20W杯(ポーランド)の出場権を得るために、10月のU-19アジア選手権インドネシア)でのベスト4入りを目指しています。

 

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初戦と2戦目に先発したメンバーが主力と思われます。

まずGK。これまでは大迫敬介が一番手、若原智哉が二番手という印象でしたが、ここに来て1学年下の谷晃生が序列を逆転させたようです。J3G大阪U-23でのプレーが評価されてのものでしょう。前回の予選にも飛び級で招集されたものの負傷離脱した大迫、その大迫に代わりメンバー入りした若原、そして現在彼らをリードする谷という、近年にない層の厚さとなっています。彼らは五輪代表争いにもいずれ絡んでくるでしょう。

CBは橋岡大樹の相方が誰になるかというところ。今回の遠征ではすべて瀬古歩夢と組みました。瀬古は怪我があったのか代表招集は久しぶりな気がしますが、それでもいきなり主力組での起用というのは評価の高さが伺えます。J3で出場を重ねているので経験値も問題ないでしょう。これまで主力候補と目されていた神戸の小林友希が今回選外となったのは、単純に序列なのか負傷によるものなのか。いずれにしろ橋岡+高校3年生のコンビで予選を戦うことになりそうです。

続いてSB。右は菅原由勢が川井歩をややリードしたでしょうか。菅原はCB起用も考えられます。左は東俊希が台頭してきました。長身の左利きSBは若い世代にこのところ増えていて、東も楽しみな存在です。左SBのポジションはこのチームの中では少し弱みに見えるので、来年の本大会までにさらなる成長に期待したいところ。東のほか荻原拓也、石原広教、渡邊泰基などがいて、菅原か川井を左に回す可能性もあります。

ボランチから前は簡単に。クラブで試合に出ていない伊藤洋輝と田川が好パフォーマンスを見せたようで、そこは一安心。久保をサイドで使うのかFWで使うのかが攻撃面のキーポイントのように思います。今回メンバーから外れた安部裕葵と藤本寛也も主力候補でしょう。ひとまず現時点での主力メンバーはこんな感じです。

   久保 田川
斉藤 伊藤 郷家 滝裕
東俊 瀬古 橋岡 菅原
     谷

このU-19代表は1999年以降に生まれた選手で構成されるわけですが、近年の傾向どおり、年下となる2000年生まれにタレントが集まっています。一方で飛び級となる2001年生まれから二人が主力候補に挙がるというのは珍しいかもしれません。久保も斉藤光毅も日本サッカー史において屈指のタレントです。