味フィ西が丘で開催された東京都クラブユースサッカー選手権の感想です。
U14 3位決定戦 FC東京むさし×東京ヴェルディ
むさし
試合開始時:4-3-3
29酒井マ、35井上京、22高栁
14北原、23井上璃、34木嶋
32大原、31永田、19中島、27野呂
30新堀
後半開始時:4-4-2
24井部、22高栁
33安永、34木嶋、19中島、26酒井理
32大原、31永田、36小島、27野呂
21仲
ヴェルディ
試合開始時:4-2-1-3
30広瀬、33中上、39進藤
23門馬
29下吉、31山岡
46原田、34並河、19渡邉、24中山
26小島
後半途中~:3-5-1-1
28鈴木
23門馬
35木下、27住野、29下吉、21千葉、32村上
18草間、19渡邉、24中山
12高本
前半を優位に進めたのはヴェルディ。ボールを失った瞬間に複数人がボールホルダーに向かっていく速さと、相手ビルドアップ時のマンツーマンでのプレスが印象的でした。むさしも切り替えは意識していて強度も決して低くなかったですが、ヴェルディの選手のほうが奪ったボールをコントロールできていたことで、攻撃の機会が多くなっていたと思います。そんな流れの中で前半終了間際に、縦パスの落としを受けた39進藤のループシュートで先制しました。タレントとしてはCBの19渡邉、前目ボランチの31山岡が足元のボールの扱いや視野の広さで目立っていて、SBの24中山も総合力の高さを見せました。
むさしは後半開始時に選手交代とシステム変更を行い(前半から守備時は34木嶋が前に出て4-4-2気味だったと思います)、若干流れを持ち直しました。特にCBからボランチに上がった19中島、FWに入った24井部が効いていたと思います。後半15分頃に敵陣で奪ってからのショートカウンターで22高栁が決めて同点。
この少し後に、ヴェルディが選手を大幅に入れ替え。3バックにしてウイングバックもあまり下がらないという、かなり攻撃的な配置に変更しました。3位決定戦ということで勝敗よりも出場機会の確保やテストの意味合いが強かったと思いますが、これで少しバランスが崩れたのか、これ以降はむさしのほうが優勢でした。
結局35分ハーフでは決着がつかず、PK戦をヴェルディが制して3位となりました。
U14 決勝 FC東京深川×ジェファFC
深川
開始時:4-4-1-1
27工藤
28渡辺元
11友松、33小川、29福田、24京増
26木村、31星山、36田中理、20田中遥
30渡邊麻
試合終盤:4-4-1(1人退場)
24京増
32中野、10伊藤、29福田、11友松
26木村、35安西、36田中理、20田中遥
30渡邊麻
ジェファ:4-1-3-2
12古賀、13廣瀬
34小川、29西田、14安田
31田中
17平松、26宮内、10嘉味田、33吉田
21青木
ジェファのほうが強さや走力で勝っていて、試合を優位に進めました。2トップの12古賀と13廣瀬は強さとテクニックでボールが収まり、守備でも運動量と強度を落とさず、プレスバックでボール奪う機会も多かったです。それと前目ボランチの29西田もボール奪取力があり、ボール扱いも上手くてかなりのタレントだと思いました。相手の2CB+2ボランチに対してこの3人で優位を維持していたのは大きかったと思います。
逆に深川はボランチを経由した組み立てがあまり出来ず、ボランチの選手が空いている場面、ボランチが受けたときにターンできそうな場面でもジェファの圧力を感じたのか、なかなか前にボールを運べていませんでした。サイドチェンジからサイドハーフのドリブルでチャンスを作ったりしてはいましたが、劣勢のまま前半を折り返しました。
深川は後半開始から右サイドハーフの24京増を前線に移し、彼の推進力を活かす形で前半よりは攻撃の形ができていました。サイドハーフの11友松も後半途中からトップ下に移ってボールを受けることで攻撃を作り、ほぼイーブンにまで戻しました。
試合が大きく動いたのは後半残り10分。裏に抜けた13廣瀬をエリア外で31星山が掴み、DOGSOにより一発退場。そこから深川も引かずにチャンスをむしろ増やしましたが、アディショナルタイムにジェファがセットプレーの流れからゴール前の混戦でPKを獲得。12古賀が決めて均衡を破ると、31田中が直接FKを決めて決着。2-0でジェファが勝利し優勝となりました。
U13 決勝 FC東京むさし×Forza'02
むさし:4-2-3-1
試合開始時
18城
7オノノジュ、14北原、11渡辺
8青木、17中島
13栗林、3石村、4相馬、2橋本
16加藤
後半途中から
9高井
15小林、10梶山、12佐野
14北原、8青木
6松本、3石村、4相馬、2橋本
16
Forza:4-1-3-2
10磯部、5山田
9鈴木、36古山、2舟見
33小田
7大橋、22寺田、35勝山、11石山
30池田
決勝に勝ち上がってきた両チームですが、力関係的にむさしの方がかなり上で、終始試合を優位に進めてました。Forzaとしては攻守にコンパクトに選手を配置し、片方のサイドでボールを前に進めることを狙っているようでした。しかしボールを奪っても繋ぎきれずに奪われてしまったり、2トップ目掛けてボールを蹴ってセカンドボールを拾おうとしても、相手に強さと技術があって、攻撃が終わってしまうことが多かったです。むさしの2CB(3石村、4相馬)は攻守に質が高かったです。
それとむさしで印象的だったのはトップ下の14がボランチまで下がって受けたり、左サイドの7が下がって受ける動きで、ベテラン選手がよくやるやつです。割と個人の裁量でポジションを動かしている感がありましたが実際は分かりません。
試合はむさしが14北原のドリブルシュートで先制。後半途中には14北原のロングシュートのこぼれ球を11渡辺が詰めて追加点。2-0で勝利したむさしが優勝となりました。
この日の私的ベストイレブン
GK 渡邊麻舟(深川)
DF 渡邉春来(ヴェルディ)
DF 中島大芽(むさし)
DF 中山太輝(ヴェルディ)
DF 田中遥大(深川)
MF 田中悠雅(ジェファ)
MF 山岡稜(ヴェルディ)
MF 西田琉晟(ジェファ)
MF 北原槙(むさし1年)
FW 古賀大雅(ジェファ)
FW 廣瀬寧生(ジェファ)
この日の私的ベストイレブン②
GK 小島望蒼(ヴェルディ1年)
DF 宮内陽斗(ジェファ)
DF 嘉味田颯太(ジェファ)
DF 石村琢人(むさし1年)
DF 平松永字(ジェファ)
DF 原田爽潤(ヴェルディ1年)
MF 下吉洸平(ヴェルディ)
MF 安田龍都(ジェファ)
MF 友松祐貴(深川)
MF 門馬禅(ヴェルディ)
FW 京増倫泰(深川)