【関東大学1部】明治大×東海大

 

味の素フィールド西が丘で開催された関東大学サッカーリーグ1部第1節、東海大学vs明治大学の感想です。

 

東海大:4-4-2

試合開始時
9桑山、23安藤
7相川、8鈴木遼、24堤、15大塚
20大西、3長江、5井出、2荒川
1佐藤史

試合終盤
9桑山、18松崎
11星、8鈴木遼、24堤、25佐野
20大西、3長江、4丸山、26齊藤
1佐藤史


明治大:4-4-2

試合開始時
10佐藤恵、19馬場
9中村草、7田中克、2井上、9藤森
5阿部稜、4岡、3村上、22鷲見
1上林

試合終盤
10佐藤恵、11太田
9中村草、7田中克、6金、8熊取谷
12内田、4岡、3村上、24稲垣
1上林


前半終盤に東海が先制。セットプレー崩れからゴール前で9桑山が潰れ、23安藤がこぼれ球を蹴り込みました。
後半立ち上がりに明治が同点。左CKの流れから9中村の折り返しを11太田が頭で合わせました。
試合は1対1の引き分けに終わりました。


王者明治と昇格組の東海の対戦。力関係的に明治が上ということもあり、東海はやや低めのライン設定で後ろに人数をかける選択をしていました。基本は4バックで守りつつ、明治に横幅を使われて最終ラインを広げられる時にはボランチの8鈴木、24堤がCBの脇だったりCBの空けたスペースをカバー。攻撃を浴びる回数は多かったものの決定機は与えないまま、セットプレーからの1失点に抑えました。

攻撃はロングカウンターが狙いの一つだったかと思いますが、明治の圧力もあり綺麗に奪う機会というのは限られていて、発動の機会は少なかったです。シンプルにFWをターゲットにしてボールを前に進める攻撃が多い中で、FWの9桑山が存在感を放っていました。ロングボールの空中戦で明治のCB村上に優位に立ち、足元のボールも上手く体を使ってキープして味方に繋げていました。

攻撃機会がそれほどない中で、セットプレー崩れから貴重な得点を奪いました。そのほか前半途中には中盤でボールを回収した流れから7相川がGKと1対1を迎えましたが上林のセーブに遭いました。


明治はサイドハーフがワイドの高い位置を取って前に4人並び、ボランチの7田中を中心に後ろでテンポよくボールを動かして前に供給していくスタイル。東海がそれほど前から奪いに来なかったのもありスムーズに前の選手にボールは送れていましたが、そこからの崩しでは人数をかけた守りにやや苦戦。

その中で左サイドハーフの9中村が目立っていて、左大外で受けてからのドリブルやアーリークロス、あるいはゴール方向へのランニングで脅威となっていました。U-22代表帰りの10佐藤はブロックの中で受けてドリブルを仕掛けていましたが、タイトにマークにつかれて決定的な仕事には至りませんでした。

明治としては常に優勢に試合を進めていたので勝ちたい試合だったと思います。1得点に留まったのは相手の堅守を誉めるとして、少ないチャンスをモノにされた前半の1失点が悔やまれます。

明治の主力選手たちはやはりレベルが高くて、どの選手もプロには行くと思います。CBの3村上がすでに大宮内定で、評価が高いのはFWの10佐藤、CBの3岡、ボランチの7田中あたりでしょう。個人的に最も印象的だったのは3年のGK上林です。既に大学トップクラスの評価を得ている選手で、この試合でも決定機を一本防いだほか、ハイボール処理、フィード、コーチングが良くてGKとしての佇まいも雰囲気がありました。東海は上に書いたFWの9桑山のほか、ボランチの8鈴木、GKの1佐藤が良かったと思います。